【沖縄】動物愛護団体ケルビムの理念とボランティア活動の内容
NPO特定非営利活動法人 動物たちを守る会ケルビムは沖縄県ではパイオニア的存在の動物愛護団体です。
県内で唯一、シェルターを持ち、300頭以上(8割が猫)の動物を保護し、里親を探す活動をしています。
その他、犬猫の予防診療・避妊去勢手術に力を入れた、動物病院の運営と、里親を探す為の保護猫カフェを2件、犬と猫に触れ合える保護動物シェルターを運営しています。
ケルビムの活動内容
1997年から現在に至るまで、沖縄県内にて犬猫の保護活動、救助活動、里親会を定期的に行っております。
里親会は毎週日曜日、宜野湾市と豊見城市で交互に行っております。
またこの他にもNPO法人ケルビムでは行政、一般からの依頼にて犬猫飼育についての講演・取材、アニマルセラピー、地域猫普及活動などへの協力を通して、人間・動物にとってよりよい生活の実現に向けて啓蒙活動も行っております。
本土から観光に来た一人の女性が立ち上げた団体
オーナーの中村吏佐さんは20年ほど前に沖縄に観光に来て、あまりに野良猫・野良犬の多い沖縄に驚き、ケルビムを立ち上げました。
残念なことに沖縄は、犬猫の殺処分ワースト3の常連です。
会を立ち上げて以来、数千組の里親さんと保護した動物の縁組を行ってきました。
「がんばっても、がんばっても、捨てられる動物が減らない」という事で、数年前に、避妊去勢手術と予防診療に力を入れた動物病院を開院しました。
現在でも彼女のところには昼夜かまわず、多頭飼育崩壊の相談や、怪我をした動物の保護の相談の電話が何件もかかって来ます。
毎日、沖縄県内を北へ南へ動き回っています。
ケルビムについての動画です。
→沖縄ケルビム:中村吏佐さん 犬猫5000匹を救った女性とその仲間たち
「地域猫」という考え
ケルビムには300頭以上の動物が保護されており、常に満員状態、スタッフもフル回転で働いていますが、キャパには限界があります。
そこで、ケルビムは「地域猫」という考えを皆さんに考え欲しいと思っています。
ご飯を上げるなら、避妊・去勢手術を行い、不幸な命を増やさない、ワクチン接種をし、病気の蔓延を防ぐ。
周囲にも繁殖しない一代限りの命だからと理解を仰ぎ、その地域の一員として受け入れてもらう、というのが「地域猫」の考えです。
野良猫・野良犬に対する安易なえさやりは、栄養状態が向上して繁殖能力も向上してしまい、その結果、妊娠、出産、そしてまた野良犬・野良猫が増えるという悪循環を招きます。
確かに、小さな動物はかわいいです。
おなかが空いたらかわいそうという気持ちもわかります。
でも、責任を持って面倒見れる頭数が限界を超えてしまったら、、、
飼い主の居ない子は、捕獲の対象になります。
病気になっても助けてくれる人は居ません。
おうちの無い子は事故に遭う可能性も高くなります。
守ってくれる飼い主の居ない子は、心無い人間に虐待されるかもしれません。
責任の持てない命を増やすことは虐待と同じです。
かわいそうだから、かわいいからと言ってエサを与えることは簡単ですが、命を見つめ責任を持つということはそれとは別です。
ケルビムの動物病院では、地域猫に対しての割引もありますので、気軽に相談してほしいと、オーナーの中村さんは言います。
そして、「捨てたり、置き去りにする前に相談をしてください。」、と言います。
足長おじさん、サポーターさん、ボランティアさん、大募集!!
ケルビムは行政からの援助は一切受けておらず、保護主さんやサポーターさんからの善意で運営されています。
ボランティア等に興味のある方は、ホームページをご覧ください。
よろしくお願いいたします。
http://cherubims.or.jp/