猫を去勢・避妊した後の注意点は?安静にさせる期間&ケア

去勢・避妊手術を受けた後の猫は、
麻酔による負担や病院で過ごしたストレスなどから体力を消耗しています。
今回の記事では、
猫の術後に飼い主が行いたい3つのケアや、
手術が原因となって起こる猫の抑うつ状態について解説していきます。
目次
去勢・避妊手術後の猫は安静にさせるべき?
去勢・避妊手術を受けた後の猫は、
手術による負担やストレスから心身ともに消耗しています。
元気のない猫の姿を見ていると、
飼い主としては心配になってしまいますよね。
そんなとき、猫に一刻も早く元気になってもらうために
絶対安静が必要だと考えるかもしれませんが、実際のところ、
術後の猫を無理に安静にさせる必要はありません。
猫が心配だからといってキャリーに入れたままにしたり、
ケージに閉じ込めておいたりするようなことはせず、
猫がしたいようにさせてあげるようにしてください。
猫自身が自分の状態に合わせ、
少しずつ動き回るようになるはずですよ。
とはいえ、術後は積極的に運動させるべきでもありません。
術後1週間~10日経って抜糸が終わり、
獣医師に心配ないと言われるまで、
激しい遊びや運動は控えるようにしてください。
去勢・避妊手術後に行いたい3つのケア
去勢・避妊手術を受けた猫に対し、
飼い主はどんなことをしてあげられるのでしょうか?
ここでは、術後に行いたい3つのケアを紹介していきます。
1.傷口を清潔に保つ
手術で切開・縫合した傷口が化膿しないよう、
猫にはあまり傷を舐めさせないようにしてください。
グルーミング程度なら問題はありませんが、
猫が傷口を気にして過剰に舐めてしまう場合、
エリザベスカラーや腹帯を着用させる必要があります。
また、抜糸するまではシャンプーも控えるようにしてください。
2.処方された薬はしっかりと飲ませる
病院で抗生物質などの薬が処方されたときは、
決められた通りに猫に飲ませることが大切です。
錠剤や粉末など、特定の形の薬を猫が嫌がる場合には、
獣医師に相談すれば薬の形状を配慮してくれることも。
3.排泄の様子をチェックする
病院で処方された薬が原因で、
猫の腸にトラブルが起こることがあります。
術後は猫の排泄の様子を観察し、
便秘や下痢といった症状が出ていたら
早めに病院で診察を受けるようにしてください。
手術のショックで猫が抑うつ状態に!?
去勢・避妊手術後の猫は、身体だけでなく
精神にもダメージを受けていることがあります。
手術前とは違って元気のない状態が長く続いた場合には、
猫が抑うつ状態に陥っている可能性が考えられます。
- 食欲がない
- 運動や遊ぶことに無関心になる
- グルーミングをしない
といった症状が2週間以上続いたときは、
かかりつけの獣医師に相談するようにしてください。
こういった猫の抑うつ状態は、
あまり頻繁に見られるケースではありません。
しかし、猫の性格がもともと神経質だったり、
怖がりだったりした場合、ほかの猫よりも
手術後に抑うつ状態になる可能性が高くなると言われています。
デリケートな性質の猫に手術を受けさせたときは、
術後に飼い主による精神的なケアも必要となってくるでしょう。
手術自体は難しくないものの、
術後にはさまざまなケアが必要となる猫の去勢・避妊手術。
基本的には猫のしたいようにさせつつも、
その様子には逐一気を配るようにしてくださいね。
